職場に植物や花を飾るメリットとは? オフィスにおける心理効果と導入方法を解説

【タイトル】職場やオフィスに花や植物を飾る

近ごろ、花や植物を積極的に取り入れる職場が増えています。

花や植物が効果的に、そして計画的に用いられているオフィスや職場環境は、見た目にも美しく好印象ですね。

しかし、職場に植物を導入することは単に見た目やイメージの改善にとどまらず、心理的及び生産性に関するポジティブな効果が実証されています。

煌(あき)

この記事では以下の内容を解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 職場に植物や花を飾るデメリットとメリット
  • 職場に飾る観葉植物や花の選び方
  • 職場に飾る植物の購入方法
  • 観葉植物や花のお手入れ方法

リラックス効果をはじめ、業務の効率を上げるために有用とされている植物の働きを理解し、ぜひ快適な職場の雰囲気づくりに役立ててください。

\ あなたの職場にも飾りますか?/

目次

職場に植物や花を飾るデメリットとメリット

植物によるポジティブな効果は科学的に証明されれおり、日々の業務にプラスの影響を与えます。

しかし、組織である会社やオフィスに植物を導入することにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

まずはこれらの内容を把握しましょう。

デメリット

デメリットからご紹介します。

これは読者の方もすぐに想像できるのではないかと思うのですが、会社が植物や花を飾るデメリットは以下の通りです。

デメリット
  • 植物の世話をする人員・時間を割くことが難しい
  • 植物や花を買うのに経費がかかる

順にみていきましょう。

植物の世話をする人員・時間を割くことが難しい

植物を導入すると、水やりなどの世話をする人員が必要です。

例えばマンションの管理など、会社に施設・設備の専属要員が配置されている場合は、樹木や植物のメンテナンスまでが業務に含まれます。しかし、そうでない一般のオフィスでは、誰が植物の面倒を見るのかという問題があります。

植物の世話を個人の業務内容に明文化して組み込むことは難しく、現行では社員がボランティアとして業務時間外に行っているという調査結果も出ています。

外部業者に委託するという手もありますが、そうでない場合は社員同士の不公平感をなくし、継続的に運営できる方法の模索が求められます。

特にこれから植物や花の導入を考えている企業は、この問題に注意を払うスマートさが求められるでしょう。

経費がかかる

職場に観葉植物や花を飾るためには、当然ながら「経費」が発生します。

観葉植物であれば購入時の初期費用が、切り花であれば継続的に費用がかかります。

日本においては、人件費も長らく「投資」ではなく「経費」として捉えられてきました。まして植物を「意味のある投資」と解釈することは難しく、また、事業が厳しい時には真っ先に削られる項目でもあります。

しかし、植物の配置は、頭を抱えていた経営上の問題を緩和し得るパワーを秘めています。じっさい、米国ではAmazonなどの大企業がこぞってワークスペースに大胆に植物を取り入れており、日本の企業でも徐々にその動きが活発化してきています。

メリット

オフィスに植物を取り入れた結果・・・

  • 勤務者のストレスが大幅に軽減され、リラックス効果が高まることが示された
  • イギリスのエクセター大学の研究によると、オフィスに植物を置くことで創造性が15%向上すると報告されている

職場に植物や花を飾るメリットをご紹介していきます。

植物や花が人にとって好ましいものであるということを前提として、業務を行う上で期待できるメリットを3点ご紹介します。

メリット
  • 集中力・生産性が向上する
  • コミュニケーションが活発になる
  • 企業イメージの向上

順にみていきましょう。

集中力・生産性が向上する

ある研究によると、花や植物は働く人々のストレスを軽減し、創造性や生産性を高める効果があるとされています。

交感神経の働きを抑え、副交感神経が優位になることで作業効率が改善するメカニズムは、すでに多数の研究によってもそのエビデンスが明らかにされています。

緑のある環境はストレスの軽減、ミスの軽減、集中力・記憶力の向上をもたらし、仕事の質を高めることなどが報告されています。

コミュニケーションが活発になる

2020年に実施された農林水産省の調査によると、花や緑を導入している職場の従業員は

  • オフィスの雰囲気が明るくなる
  • リラックスできる・優しい気持ちになれる
  • コミュニケーションが盛んになる
  • 仕事がはかどる

など、心理面においてもポジティブな効果を実感していることがわかりました。

これは、植物が職場の雰囲気を和らげ、従業員同士のコミュニケーションの質を高めることを示しています。

また、花や緑を導入していない職場に比べると、これらの心理的効果に有意な差が見られることが実証されています。

企業イメージの向上

花や緑の効果は、そこで働く従業員だけでなく、訪問者に対しても良いイメージを与えます。

企業イメージ=ブランドであることを考えると、

植物の導入効果の促進は企業のブランド価値を高めることを意味し、経営の一環として捉えることもできます。

このように、花や植物は、見た目の美しさだけでなく、職場の生産性と社員の満足度を高めるための「投資」としても、一考に値するものと言えるでしょう。

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職場に飾る観葉植物や花の選び方

これまでの記事を読んで、「植物や花をオフィスに取り入れてみたい」と思われたかもしれません。

しかし、いざ実施しようとすると、植物の種類や選び方、置き場所に悩んでしまうのではないでしょうか。

ここでは、職場に適した観葉植物や切り花について、いくつかの案をご紹介します。

職場に置くおすすめの観葉植物

観葉植物は空気の清浄作用があり、目に優しくストレスや疲労を柔らげる働きがあります。

花を育てるのに比べ、初心者でもお手入れがそれほど難しくないのが観葉植物です。

パキラ

パキラ ねじり 出典:Hitohana


パキラ-Pachira-

原産地熱帯アメリカ
日当たり明るい日陰(室内)
水やり乾燥ぎみ
耐寒性弱い
耐暑性強い

パキラは丈夫で育てやすく、インテリアにも馴染みやすい人気の観葉植物です。

直射日光を避け、室内の明るい環境であればある程度の耐陰性があります。

幹が三つ編みに編み込まれているパキラは、見た目も可愛いですね。

ヤシ

アレカヤシ 出典:Hitohana


ヤシ-Palm

原産地品種によって異なる
日当たり日向~明るい日陰
(夏の直射日光は避ける)
水やり普通
耐寒性5℃~10℃以上
耐暑性強い

南国を思わせる楽しげな雰囲気のヤシ。

流通している品種は豊富にありますが、いずれもスタイリッシュな雰囲気を叶えてくれます。

日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性もあります。

フィカス(ゴムの木)

フィカス ベンガレンシス 出典:Hitohana


フィカス-Ficus

原産地インド、スリランカ、東南アジア
日当たり日向~明るい日陰
(夏の直射日光は避ける)
水やり普通
耐寒性5℃~10℃以上
耐暑性強い

フィカスはゴムの木の仲間で、幹から伸びる有機的な樹形がダイナミックで魅力的です。

丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめです。

ただし、風通しの良い場所に置くように注意します。

ドラセナ

ドラセナ 出典:Hitohana


ドラセナ-Dracaena

原産地熱帯アフリカ、熱帯アジア
日当たり日当たりの良い室内
(夏の直射日光は避ける)
水やり乾燥ぎみ
耐寒性5℃~10℃以上
耐暑性強い

ドラセナは「幸福の木」と呼ばれ、縁起の良い観葉植物として人気です。

乾燥には比較的強いですが、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をやりましょう。

窓際などに置き、日光がまんべんなく当たるように時々鉢を回すと良いです。


ストレリチア

ストレリチア・オーガスタ 出典:Hitohana


ストレリチア-Strelizia

原産地南アフリカ
日当たり日当たりを好む
(夏の直射日光は避ける)
水やり普通
耐寒性5℃以上
耐暑性強い

ストレリチアは「極楽鳥花」とも呼ばれ、丸みを帯びた葉はバナナの葉(芭蕉の葉)のようです。

上手に育てることができれば、まるで極楽鳥のように色鮮やかな花を咲かせてくれます。

観葉植物を選ぶ際には、考慮する点がいくつかあります。

観葉植物を選ぶ際に考慮する条件
  • 日当たりの善し悪し
  • 必要な水やりの頻度
  • 年間を通しての室内温度
  • 成長後の観葉植物のサイズや背の高さ

職場で植物を置くことのできるスペースは、おそらく限られているでしょう。予定しているスペースの日の当たり具合や気温、風通し、広さなどを考慮し、最適な条件の観葉植物を選びましょう。

また、観葉植物をいくつか並べて、オフィスのスペースの区切りとして用いる方法もおすすめです。

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受付花などの花の選び方

受付花についてもお伝えします。

会社や医院の受付、エントランスなどは訪問者が最初に目にする職場の顔です。ここに飾られる花は、第一印象を決定づけ、企業のイメージを高める役割を担います。

煌(あき)

受付花とは切り花のことです。

会社の顔としての受付には、明るく華やかな印象を与える花が適しています。受付花を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 会社のイメージに合った花を選ぶ
  • 季節を感じる花を取り入れる
  • 色合いが地味にならないように注意する
  • 花のサイズやボリュームを考慮する

美しく飾られた受付花は、訪問者の心理に良い影響を与え、職場の雰囲気全体を明るくしてくれるでしょう。

また、花は季節によって移り変わりますので、毎回頭を悩ませて花を選ぶのはタイム・パフォーマンスが良くありません。フラワーショップとの契約や、定期花コースの利用を検討してみることをおすすめします。

職場に飾る植物の購入方法

花瓶に活けられた春の花

ここでは会社で植物を購入する際の3つの利用方法をご紹介します。

お店やネットで購入する

職場の近くにフラワーショップやグリーンショップがある場合は、直接購入するのが有力な選択肢です。

しかし、背の高い観葉植物の場合は車で取りに行くか、近くであっても配送を依頼しなければなりません。そうなると、はじめからネットショップで購入する方法が最も効率的です。

受付花などの切り花が継続的に必要な場合は、フラワーショップに定期契約できるか打診してみても良いでしょう。

お花の定期便を利用する

花束

お花の定期便は、新鮮な花が定期的にオフィスに届く便利なサービスです。買い忘れを防ぎ、季節感を楽しむことができます。

たとえば、花のサブスクで人気の「HitoHana」では花の色やボリューム、頻度を選べ、お花のお手入れ方法がわかるオリジナルカードとともに宅配で届けられます。

お花の定期便は専門のフローリストが花の組み合わせを選んでくれているため、色合いも美しく、そのまま綺麗に飾ることができます。

お花の定期便なら…

「生け込み花」を契約する

「生け込み花」とは店舗やオフィス、応接室、レストラン、ホテルのロビーやエントランス、展示会、式典など、人の目につく公の場で飾られている花のことで、プロの手による和・洋の生け花のことです。

週に一度や月に一度など定期的に作業してもらうことができ、花瓶やお花のデザイン・コンセプトなども自由に調整できるのが魅力。単発で依頼することも、継続的にメンテナンス全般を任せることもできます。

プロの心意気が込められた「生け込み花」からは凛としたオーラが漂い、企業イメージの向上や「勢い」をもたらしてくれるでしょう。

依頼方法や詳しいサービス内容については、オフィス近隣のフラワーショップに直接確認してみてください。

経費で植物を購入する際の勘定科目

これまで職場に植物を導入する方法をお伝えしてきましたが、会社の経費で植物を購入する際の勘定科目を調べてみました。

「消耗品費」
「事務用品費」
「福利厚生費」
「雑費」

などで処理できるようです。

なかでも、「消耗品費」で処理されることが多いようです。「雑費」は他に当てはまる仕訳がない場合に用います。

会社の事情に合わせ、適切な勘定科目を選ぶようにしましょう。

観葉植物や切り花の管理・お手入れ方法

職場に観葉植物や花を導入する場合、誰がどのように管理するかについて、アバウトでも良いので決めておくとスムーズです。

第三者が植物の管理を請け負ってくれる場合は良いのですが、自分たちで水やりなどの世話をすることになった際に、担当者が気をつけるべきポイントを解説します。

観葉植物の世話と管理

植物の世話をあまりしたことのない初心者の方は、植物を枯らしてしまわないか不安に感じると思います。

観葉植物を健康に保つためには、適切な水やりと日光の管理が不可欠です。しかし、植物の管理は、ポイントを押さえればそれほど難しくはありません。

以下の注意点を守り、様子を見ながら世話を行ってみましょう。

水やり

一般的に、観葉植物は週に1回程度の水やりで良いとされていますが、種類によって多湿を好む場合と、乾燥を好む場合があります。また、冬場と夏場で水やりの頻度を変えるのが一般的で、冬は水やりの間隔を開け、夏は頻度を多めに水を与えます。

過剰な水分は根腐れの原因となるため、注意が必要です。一方の注意点としては、「乾燥を好む」と書いてあっても、それは水やりの頻度を指し、水を少な目に与えることではありません。水やりをする時は、鉢底から水が流れ出るくらににたっぷりと与えましょう。

いずれにせよ、観葉植物の種類による特性を理解し、土表面の乾き具合や植物全体の様子を見ながら世話に慣れていくことがポイントです。

日あたり・温度の管理

観葉植物は一般的に、明るい光が差し込む室内が適しています。適度に日当たりの良い場所に配置できるよう、社内での置き場所に注意を払いましょう。
(耐陰性がある観葉植物は、多少日当たりが悪くても大丈夫です)

直射日光は葉焼けを引き起こすことがあるため、戸外には置かないようにします。特に日本の夏の直射日光は強烈ですので、絶対に当てないようにしてください。

観葉植物は熱帯など暑い地域出身であることが多く、もともとの環境に近づけるように意識すると良いようです。暑い季節は風通しを良くし、冬場は窓辺から離して戸外から遠ざけるなどの工夫をしましょう。

切り花のお手入れ

切り花の鮮度を長く保つためには、水を替える頻度と水質が重要です。切り花の延命剤を用いる際には使用上の注意点に従い、花瓶の内部も定期的に洗浄しましょう。

また、切り花の茎は斜めにカットすることで水吸収面積を増やし、新鮮な水をより多く吸い上げることができます。枯れたりしおれたりした部分は取り除きましょう。

さらに、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に置くなどの配慮で、生花を長持ちさせることが可能です。

まとめ

職場に花や観葉植物を取り入れることは、多くの心理的および生産性に関するメリットをもたらすことをお伝えしました。

植物の存在は職場環境を向上させ、従業員の健康維持と心理状態を高めることが実証されています。

本記事では、職場に最適な植物の選び方や活用方法、お手入れの仕方までを解説しています。ここで得た知識をもとに、ぜひ植物の導入を検討してみてください。

煌(あき)

あなたの職場が近いうちに植物や花で飾られると良いですね。

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