紫色の可憐な花が美しいラベンダー。
ラベンダーの香りはリラックス効果があるため、室内に優しい癒やしの香りをもたらす花としても人気です。
また、香り豊かなことでも知られるラベンダーのドライフラワーは、そのまま飾るだけでなく、リース作りやポプリとしても楽しむことができます。
この記事では、ラベンダーのドライフラワーに関して以下のような内容を書いています。
- ラベンダーのドライフラワー作りに適した品種
- ドライフラワーの作り方
- ラベンダードライフラワーのアレンジ方法や飾り方
- ラベンダーを使ったリラックスアイテム
リラックスして読んでくださいね!
初夏の風物詩!ラベンダードライフラワーについて知ろう
初夏に咲くラベンダーは、その可憐な雰囲気に加え、美しい紫の色合いや独特の香りで多くの人を魅了します。
ラベンダーはハーブやアロマとして非常に多くの用途で用いられ、私たちにとって身近な存在。
ラベンダーをそのまま楽しむ方法としては、何と言ってもドライフラワーが代表的です。
ここでは、ラベンダーのドライフラワーを作る場合に知っておきたいことを簡単にまとめました。
ドライフラワー作りに適した時期
ラベンダーのドライフラワーを作るには、花が咲き始めた頃合いを見計らうことが重要です。
理想的なのは2~3分咲きで、香りが良く色が最も美しい時期。このタイミングは、通常、初夏から夏にかけての期間(5月~7月頃)になります。
ラベンダー収穫のタイミング
- 気候が安定している晴れた日
- 朝露が乾いた後の午前中
- 雨上がりや湿度が高い日は避ける
これらの条件を気にかけることで、ドライフラワーに適した、状態の良いラベンダーを収穫することができます。
ドライフラワーに適した品種
ラベンダーには多くの種類がありますが、ドライフラワーに適した品種は
「イングリッシュラベンダー」
「フレンチラベンダー」
「グロッソ」
お店や戸外でよく見かける代表的な品種です。
イングリッシュラベンダーには、北海道で品種改良された日本産の「濃紫3号」「おかむらさき」なども含まれます。
ドライフラワー作りのためのラベンダーは「自分で育てる」「花屋や販売所で購入する」「通販を利用する」などの方法で入手できます。
なお、生花を収穫する際には、以下のポイントに注意して選ぶと良いでしょう。
- 花が完全に開花していないもの
2~3分咲き程度のタイミングで摘みましょう。開花が進みすぎると、乾燥時に花びらが落ちやすくなります。 - 色鮮やかで、傷みがないもの
色が濃く、見た目にも健康な状態の花を選びます。 - 茎がしっかりとしていて、病害虫の被害がないもの
乾燥後も形を保ちやすいです。 - 香りが強いもの
ドライフラワーとしても香りを楽しむためには、生花の時点で香りが強いものが適しています。
ラベンダーの花言葉
ラベンダーの花言葉もご紹介しますね。
ラベンダーの花言葉
- 優美
- 期待
- 沈黙
- 疑惑
- 幸せが来る
- あなたを待っています
ラベンダーの香りを嗅ぐと心が落ち着き、リラックスした気分になります。化学的にも実証されているこのリラックス効果は、「沈黙」という花言葉の由来になっているそうです。
また、ラベンダーは、その可憐で小さな花の姿からは想像できないほどの強い香りを放ちます。
「疑惑」という花言葉は、「本当にその小さな花の香りなの?」という驚きから生まれたとされており、それほど悪い意味というわけではなさそうです。
これらの花言葉は、ラベンダー美しい紫の色合いや、香りの豊かさを表していますね。
自宅で簡単に♪ ラベンダードライフラワーの作り方
ラベンダーを長く楽しむためのドライフラワー作りは、自宅でも簡単に行えます。
ラベンダーをドライフラワーにする方法として代表的な、自然乾燥法とシリカゲル法をご紹介します。
自然乾燥(ハンギング)法
- ラベンダーの茎を束ね、紐できつめに縛る。
束ねる際は、茎の長さが均一になるようにします。 - 束ねたラベンダーを逆さまにして、風通しの良い日陰に1~2週間ほど吊るす。
直射日光を避け、湿気が少ない場所を選びましょう。
作り方はとても簡単ですね。自然乾燥法では、早く乾燥させた方が綺麗に仕上がると言われています。
時間短縮のために扇風機やエアコンの風を用いても構いません。その際は至近距離から強い風を当てないように注意しましょう。
また、壁にくっつけるよりは、360°まんべんなく空気に当たる方が早く乾燥します。
ラベンダーの色と香りを楽しみながら、美しいドライフラワーに仕上げましょう。
シリカゲル法
- シリカゲルを密閉容器の底に敷き詰める。
- ラベンダーををシリカゲルの上に並べる
- 全体をシリカゲルで覆う
- 容器を密閉し、1週間~10日ほど放置する。
シリカゲルを大量に用意したり、ラベンダーがすっぽり入るほどの密閉容器を探すのがやや手間です。しかし、より早く乾燥させたい場合や、湿気の多い梅雨時に適した方法です。
シリカゲルは湿気を強力に吸収するため、ラベンダーの香りを保つために乾燥後は速やかに取り出しましょう。
シリカゲルは再利用可能なので、使用後に乾燥させて保管しておけば、また別のドライフラワー作りに用いることができます。
ラベンダードライフラワーのアレンジ方法
ドライフラワーにしたラベンダーは、様々なアレンジでさらに楽しむことができます。
日常に彩りや癒しをもたらしてくれる、ラベンダーのリースやスワッグの作り方をご紹介します。
リースの作り方
- ラベンダー
- 土台となるリース(100均などで売っています)
- 固定用のワイヤー、フローラルテープ、グルーガンなど
- 花ばさみ
- お好みでリボンや装飾小物
ラベンダーのリースは香りも良く、ひと手間加えることで装飾性が増して部屋の飾りにもピッタリです。
以下の手順で、独自のラベンダーリースを作成しましょう。
① リースの土台となるワイヤーや枝を用意する
土台のリースは、100均や手芸用品売場で手に入れることができます。
② ラベンダーをリースに固定していく
全体のバランスを見ながら、ラベンダーを土台に固定していきます。
小さめのラベンダーの束をいくつか作り、土台にワイヤーまたはフローラルテープで固定するか、グルーガンで接着します。
ラベンダーの花が外側を向くように配置すると、自然な感じで綺麗に仕上がるでしょう。リースの隙間や茎の隙間を埋めるように束を重ねていくことで、ボリュームのあるリースになります。
③ 飾りつけを行う
最後に飾り付けとして、リボンや小さな装飾品を加えることで、リースに個性を出すことができます。 完成したリースはドアや壁に掛けて飾り、見た目の可愛らしさや香りを楽しみましょう。
↓YouTubeでラベンダーリースの作り方を見つけました。参考にしてみてください↓
スワッグの作り方
装飾的要素が強いスワッグは、他の植物も加えて美しく仕上げるのがポイントです。
- ラベンダー
- ユーカリなど、ドライフラワーに適したその他の植物(お好みで)
- 固定するための麻紐、フローラルテープ、ワイヤーなど
- 花ばさみ
- リボン
スワッグと吊るしたドライフラワーはどう違うのですか?
確かに2つは似ているわね。
スワッグは壁掛け用の装飾品として、花束のようなアレンジを加えたものを指しているみたい。
以下の手順で、エレガントなラベンダースワッグを作成しましょう。
① 材料を準備する
ラベンダーやユーカリなど、組み合わせたい植物を選んで材料を用意します。はじめからドライフラワーを使う場合は乾燥しているため、扱いには注意してください。
② 束ねる
ラベンダーを中心に、ユーカリや他の植物をバランス良く配置しながら束ねていきます。束ねる際は、全体の形を意識してください。
③花束を固定する
麻紐を使って、束ねたスワッグをしっかりと固定します。フローラルテープやワイヤーを使うと、より安定します。生花を使う場合は茎が乾燥すると縮むため、きつめに縛ります。
④仕上げ
余分な茎や葉をカットして形を整え、最後にリボンで飾り付けをします。フックに掛けやすいように、リボンやワイヤーの端を処理しておくと便利です。
- スワッグは逆さまに吊るして乾燥させることで、形を保ちやすくなります。
- ユーカリの清涼感ある香りとラベンダーの甘い香りが組み合わさり、癒しの空間を作り出します。
- 他のドライフラワーやグリーンを加えることで、色彩や質感の変化を楽しむことができます。
↓ユーカリのスワッグの作り方ですが、ラベンダーと組み合わせる際の参考になりそうです↓
ラベンダーやユーカリを使ったスワッグはお部屋のインテリアとして、またはプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
簡単に作れるので、作る過程も楽しんでくださいね。
ラベンダードライフラワーの飾り方
ラベンダーのドライフラワーは、インテリアのアクセントとしても優れモノです。
ナチュラルな飾り方や風水を取り入れた飾り方など、お部屋を彩るアイデアをご紹介します。
ナチュラルな飾り方
ラベンダーのドライフラワーは、ナチュラルに飾ってもとても素敵。お部屋に穏やかで心地よい雰囲気をもたらしてくれます。
- 透明なガラス瓶や、シンプルな陶器の花瓶に飾る
- 高さの異なる花瓶を数個使い、グループで飾る
- ブリキや木桶など、アンティークな容器を用いて無造作に飾る
ラベンダーの自然な美しさを引き立てるためにはシンプルな花瓶がおすすめ。ドライフラワーの長さに合わせて、20cm~25cm程度の高さがあれば十分でしょう。
風水を取り入れた飾り方
風水では、ラベンダーのドライフラワーは「癒し」と「リラクゼーション」のエネルギーをもたらすとされています。
以下を参考に、風水に基づいた飾り方を試してみましょう。
- 風通しの良い通路や廊下の壁に掛けると良いでしょう。直射日光に当てるとドライフラワーの色が退色します。
- 寝室やリビングなど、リラックスしたい空間にラベンダーを配置します。これらの場所は、静けさと安らぎを求めるエリアとされています。
- 北向きや東向き、北東の方角にラベンダーを置くと良いとされています。
なお、ドライフラワーを玄関に飾ることは運気を下げると言われています。ラベンダーのドライフラワーを飾るのに相応しい場所に置いて、その姿や香りを楽しみましょう。
また、小さな布袋にラベンダーのドライフラワーを入れて枕元に置くことで、質の良い睡眠を促進することができます。
ラベンダーの穏やかな色と香りが、家庭内の調和と幸福をサポートしてくれます。
ラベンダーを使ったリラックスアイテム7つ
ラベンダーのドライフラワーを用いたリラックスアイテムをご紹介します。
自宅でも簡単に作れるアイテムですので、ラベンダーの香りを生活の中に取り入れましょう。
手軽に乾燥ラベンダーを手に入れたい方はコチラ↓
ラベンダーの入浴剤
手間いらずのラベンダー入浴剤の作り方です。
乾燥させたラベンダーの花を、お茶パックに適量入れて湯船に浮かせるだけ。とても簡単です。
香りが物足りなければ、花にラベンダーの精油を数滴(3滴~5滴)混ぜてから作ってもいいでしょう。なお、アロマオイルの1滴は約0.05mlです。
ラベンダーのバスソルト
- 乾燥ラベンダー、ドライハーブ
- 天然塩(大さじ2)
- ラベンダーエッセンシャルオイル(5滴)
- お茶パック
- 容器に乾燥ラベンダーやドライハーブを粉状にしたもの、天然塩、エッセンシャルオイルを混ぜ合わせ、保存容器で密閉します。
- 半日~2週間寝かせ、アロマオイルが塩に馴染んでからお茶パックに入れて湯船に浮かせます。
- 作り置きできないものなので、1度に少量ずつ作ってお楽しみください。
ラベンダーサシェ
ラベンダーのサシェは、クローゼットや引き出しの中で香りを楽しむのに最適です。
- 乾燥したラベンダーの花を用意します。
- 小さな布袋にラベンダーを詰めます。通気性の良い素材を選ぶと、香りがより広がります。
- リボンや紐で袋の口をしっかりと結びます。
- サシェをクローゼットや引き出しに置くことで、衣類に優しい香りを付けることができます。
ラベンダーアイピロー
リラックス効果のあるラベンダーアイピローは、疲れた目を癒やしホッとさせてくれるアイテムです。
市販のものでも良いですが、手作りすると愛着がわいてきますね。
- 綿やシルクなどの柔らかい布
- 乾燥ラベンダー
- フラックスシード(または米、小豆など)
- 縫製用具(針と糸、またはミシン)
- オプションでラベンダーエッセンシャルオイル
ラベンダーアイピローの作り方
- 布をカットする
内袋とカバーを縫います。完成型が20cm x 10cmぐらいになるように、それぞれの布をカットします。 - 布を縫う
布の端を内側に折り、三辺を縫い合わせます。一辺は開けておき、中身を入れるための口とします。 - 中身を詰める
乾燥ラベンダーとフラックスシードを混ぜ合わせ、布の中に詰めます。フラックスシードはアイピローに適度な重みを与え、目の上で安定させます。 - 縫い閉じる
中身を詰めた後、開けておいた口を縫い閉じます。 - カバーに入れる
一回り大きいカバーを同じように作り、カバーの中に作成した内袋とその中身を詰めます。 - 香りをプラスする
オプションで、ラベンダーエッセンシャルオイルを数滴たらして香りを楽しみます。
ラベンダーの香りと温かさが目元を優しく包み込み、リラックスした時間を過ごすことができます。
自分用に作るのはもちろん、プレゼントとしても喜ばれるアイテムです。お好みでデザインやサイズをアレンジして、オリジナルのアイピローを作ってみてくださいね。
ラベンダーポプリの作り方
ポプリは少し懐かしいアイテム。部屋に広がる自然なラベンダーの香りを楽しみましょう。
- 乾燥したラベンダーの花と、バラなどの他の乾燥花を組み合わせます。色と香りのバランスを考えて選びましょう。
- エッセンシャルオイル(アロマオイル)を数滴加えます。
- 通気性の良いオーガンジーの布袋、もしくは透明の瓶にラベンダーを詰めます。
- 布袋の場合はリボンや紐で袋の口をしっかりと結びます。瓶の場合は、蓋を開けておくことで部屋に香りが広がります。
ラベンダーのエッセンシャルオイルには、リラックス効果、安眠効果など、気持ちを和らげて穏やかな気分になれる効果があります。
1%程度の濃度を超えないように注意しながら、ラベンダーの豊かな香りと効果を楽しんでみてくださいね。
ラベンダーのエッセンシャルオイルの効果は、アロマテラピーでの使用や、ハンドクリーム、バスオイル、芳香浴、湿布、吸入など様々な方法で享受することができます。
ラベンダーの乾燥花を使ったアイテムを作る際には、ラベンダーエッセンシャルオイルを併用することで、より豊かな香りと効果を実感することができるでしょう。
ラベンダースティック
ラベンダースティックは、収穫したラベンダーとリボンを使って作る、見た目も可愛いハーブ雑貨。
乾燥させて2~3年香りを楽しむことができ、海外では芳香剤や虫よけとして用いられているそうです。
リボンを編み込むのにはコツがいりそうですが、手作りならではの自分だけのアイテムが作れます。
ラベンダークッキー
生地にラベンダーの花の粉末を練り込んだ、香りの良いクッキーです。
紅茶の茶葉を練り込んだ紅茶クッキーに似ていますね。
お菓子作りが得意な方は是非ティータイムのお供として、すがすがしい香りのラベンダークッキーを作ってみてください。
ラベンダードライフラワーの管理
ドライフラワーは、ほんの少し工夫することで長持ちします。
- 適切な保管
風通しが良く、湿度・温度変化の低い場所に置くのがベストです。また、直射日光を避けることで、ラベンダードライフラワーを長期間美しい状態で保存することができます。 - 香りのリフレッシュ
時間が経って香りが薄れたら、ラベンダーのエッセンシャルオイルを数滴たらしても良いでしょう。
また、ポプリやサシェとして使用する場合は、定期的に袋を揉むことで香りを復活させます。
まとめ
ラベンダーのドライフラワーは、その自然の美しさと香りで、私たちの生活に豊かな彩りを加えてくれます。
この記事では、ラベンダーの選び方・飾り方、さらにはアレンジや手作りアイテムまで、ラベンダーを使った様々な楽しみ方をご紹介しました。
ラベンダーの美しい色や豊かな香りは、本当に自然の恵みですね。私はラベンダーのエッセンシャルオイルも好きです。
初夏の風物詩としてのラベンダーは、生花としてだけでなくドライフラワーとして長く愛でることで、より長い時間楽しむことができます。
季節を超えて、日常の暮らしの中にラベンダーの豊かな美しさを取り入れてみてくださいね!